「除く」3つの違い(オプトアウト/抑制リスト/除外オーディエンス)
DECA Ad には、特定の相手を配信対象から「除く」仕組みが3つあります。名前が似ていますが、除かれる場所も、反映のタイミングも、解除の可否もすべて違います。この記事で違いを押さえてください。
このページで分かること
- 3つの「除く」がそれぞれ何を除くのか
- どの段階で除外が効くのか
- 反映されるまでにどのくらいかかるのか
- 解除できるのか、解除するとどうなるのか
- どれを使うべきかの判断
3つの違い(早見表)
| 観点 | グローバルオプトアウト | 抑制リスト | 除外オーディエンス |
|---|---|---|---|
| 目的 | 法令遵守。配信停止希望者の除外 | ビジネス上の理由による除外(購入済み顧客を外すなど) | 特定の相手への配信を媒体側で確実にブロックする |
| 何を除くのか | 配信停止を希望した人 | 指定した顧客リストに含まれる人 | 指定した顧客リストに含まれる人 |
| どこで効くのか | DECA Ad 側。媒体に送る前にリストから取り除く | DECA Ad 側。媒体に送る前にリストから取り除く | 媒体側。媒体に除外オーディエンスとして登録し、配信をブロックする |
| 媒体に該当者のデータが渡るか | 渡らない | 渡らない | 渡る(除外オーディエンスとして登録するため) |
| 設定する単位 | 全社共通。設定不要で全同期ジョブに自動適用 | 同期ジョブごとに任意で指定 | 専用の同期ジョブ(ジョブタイプ Customer Exclusion)として作成 |
| 効く範囲 | すべての同期ジョブ(Customer Match・類似・除外) | その同期ジョブがアップロードするリストのみ | リンクしたキャンペーン/広告グループのみ |
| 他のターゲティングとの関係 | リストに載らないので影響しない | リストに載らないので影響しない | 他のターゲティングが対象にしても配信されない |
| いつ反映されるのか | オプトアウト処理は日次 10:00 JST に最優先で実行される | 次回の同期実行時(実行のたびに最新のリストを取得) | アップロード後に媒体側の反映待ちが発生する(下表参照) |
| 解除できるのか | 個別の同期ジョブ側では無効にできない | 同期ジョブの編集で抑制リストを外せる。次回の同期から対象者が再び含まれる | 同期ジョブから除外ターゲットを外す、または同期ジョブを削除する。削除時は媒体側の除外設定も削除される |
| 適用の順番 | 1番目 | 2番目 | アップロード後の適用ステップ |
オプトアウトと抑制リストは「リストから取り除く」、除外オーディエンスは「リストを媒体に上げたうえでブロックする」という、根本的に違う仕組みです。混同すると配信事故につながります。
除外オーディエンスの反映遅延
除外オーディエンスだけは、媒体側で有効になるまでに時間がかかります。
| プラットフォーム | 反映遅延 |
|---|---|
| Google Ads | 最大24時間 |
| Meta Ads | 約1時間 |
| Yahoo JP Display | 数時間〜翌日 |
この目安は同期ジョブの詳細画面にもプラットフォームごとに表示されます。
それぞれの詳しい説明
グローバルオプトアウト
配信停止を申し出た相手を除外するための、全社共通の仕組みです。同期ジョブ側で有効・無効を切り替える設定はありません。どのジョブタイプでも、DECA Ad からデータが送出される前に必ず適用されます。
類似オーディエンスのシードとして使う顧客リストにも適用されます。処理は日次で行われ、毎日 10:00 JST の優先ウィンドウで最優先として処理されます。
抑制リスト
「すでに購入済みの顧客を外す」「高価値顧客を外す」といった、ビジネス上の理由で除外するための機能です。抑制リスト専用のリストを作るのではなく、既存の顧客リストを「抑制リストとして指定」します。
- 同期ジョブごとに、必要な数だけ指定できます
- 複数指定した場合、いずれか1つにでも含まれる顧客が除外されます(OR条件)
- 除外は媒体へのアップロード前に行われるため、媒体には抑制後のリストしか送られません
- 抑制リストの中身を更新すれば、次回の同期から反映されます
設定手順は 抑制リストを設定する を参照してください。
除外オーディエンス(Customer Exclusion)
顧客リストを媒体に「除外オーディエンス」として登録し、媒体側で配信をブロックする機能です。ドキュメントで想定されている例は、葬儀サービス会社が過去の喪主リストへの広告配信を防ぐケースです。
抑制リストとの決定的な違いは、どのターゲティングが動いていても配信されない点です。抑制リストは「そのリストに載せない」だけなので、別のターゲティング(興味関心など)で同じ人に配信される可能性は残ります。
- 除外を適用するキャンペーン/広告グループを最低1件リンクする必要があります。アカウント全体への一括除外はどの媒体も非対応です
- 設定は専用のジョブタイプで行います
設定手順は 除外オーディエンスを設定する を参照してください。
どれを使うか
| やりたいこと | 使うもの |
|---|---|
| 配信停止希望者を確実に外したい | グローバルオプトアウト(設定不要。常に適用される) |
| 購入済み顧客をリターゲティングの対象から外したい | 抑制リスト |
| 特定の相手には、何があっても広告を見せたくない | 除外オーディエンス |
| 顧客リストに載せたくない、かつ他のターゲティングでも当てたくない | 抑制リスト と 除外オーディエンス の併用 |
抑制リストと除外オーディエンスは同じキャンペーンに併用できます。
同一の同期ジョブ内で、1つの顧客リストをターゲティングのソースと除外のソースの両方に指定することはできません。UI とバックエンドの両方で防止されます。
よくある誤解
- 「抑制リストを設定すれば、その人には絶対に広告が出ない」 — 出る可能性があります。抑制リストはそのリストに載せないだけで、別のターゲティングで対象になる場合があります。確実にブロックしたい場合は除外オーディエンスを使います
- 「除外オーディエンスにすれば個人情報を媒体に渡さずに済む」 — 逆です。除外オーディエンスは媒体に登録する仕組みのため、ハッシュ化した識別子が媒体に渡ります
- 「除外オーディエンスを作れば全キャンペーンに効く」 — 効きません。リンクしたキャンペーン/広告グループにのみ適用されます
- 「設定したのに広告が出ている=設定ミス」 — 除外オーディエンスは媒体側の反映に時間がかかります。Google Ads は最大24時間です
- 「同期ジョブを消せば除外もオーディエンスもすべて消える」 — 除外オーディエンスは媒体側からも削除されますが、類似オーディエンスは媒体上に残ります